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「車椅子をかっこよく」、排泄障害も赤裸々に 私が発信し続ける意味
伊藤繭莉
「車椅子(いす)インフルエンサー」。そんな肩書で活動している中嶋涼子さん(35)は、腹部から下半身がまひしていて車椅子で過ごすリアルな生活を、動画サイトのユーチューブやSNSで赤裸々に発信している。
なかでも反響を呼んだのが、排泄(はいせつ)のやり方を実演した動画だ。まひのため自力では排便ができない。下剤を飲み、翌日肛門(こうもん)に指を入れ便をかき出し、丸1日トイレで便が出るのを待つ。この週2回の排便日を「UD(ユーディー)(ウンコデー)」と呼ぶ。ベッドに便を漏らした失敗談も隠さない。動画は約50万回再生された。
9歳の時、突然歩けなくなり、脊髄(せきずい)の炎症を起こす「横断性脊髄炎」と診断された。車椅子生活になり、排泄障害のことも周囲に言えず、外に出ても周囲の視線が気になる。そんな小学生の時に映画館で見た映画「タイタニック」に感動した。自分も勇気を与える映画を作りたいという夢ができた。
高校卒業後、映画制作を学ぶために留学した米国では、見知らぬ人から「何で障害があるの?」と声をかけられ、手助けしてくれる。障害を忘れるほどの生きやすさを感じた。「これが心のバリアフリーだ」と。
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宝塚歌劇の華麗な衣装の世界、高田賢三さんやコシノヒロコさん作品も
宝塚歌劇の舞台衣装を集めた特別展「華麗なる宝塚歌劇衣装の世界」が、神戸市の神戸ファッション美術館で開催されている。1914年の初公演以来、衣装に特化した展示は初めて。きらびやかな世界を演出する、個性豊かな衣装をじっくり堪能できる。(生活部 伊丹理雄)
宝塚歌劇の舞台衣装は、衣装デザイナーが演目の世界観を理解した上で、時代背景や登場人物の特徴などを加味して作られる。見栄えの良さを追求して隅々まで細工を凝らし、動きやすさに配慮しているのも特徴だ。
本展では、90年代以降に実際に舞台で使われた衣装を中心に、帽子や靴などの小物、デザイン画など、計約120点を紹介している。
注目は、日本を代表するファッションデザイナー2人が手がけた衣装だ。
宝塚歌劇団が拠点を置く兵庫県出身で、2年前に亡くなった高田賢三さんは、93年の宝塚大劇場のこけら落とし公演「パルファン・ド・パリ」で衣装デザインを担当した。パリのイメージを投影して作ったという衣装など約600点のうち、4点を展示。大きな羽根飾りなどの豪華な装飾や鮮やかな色遣い、楽観的なフォークロア(民族調)のドレスからは、ケンゾーの面影も感じ取れる。
コシノヒロコさんは2003年、イタリア・ミラノのファッション界を舞台にした「シニョール ドン・ファン」で、衣装を製作。全面にフリルがあしらわれた真っ赤なドレスが美しい。
このほか、照明に照らされた時の輝きだけでなく、製作の費用も時間もかかることから、スターの証しとされてきたスパンコールの衣装、男役の正装のえんび服も見もの。「ベルサイユのばら」などの漫画が原作の衣装などもある。
宝塚歌劇団で長年、衣装デザイナーを務める有村淳さん(56)は「衣装の立体感や素材の良さ、細部の装飾など、客席から見づらい部分もよく分かるはず。衣装を通してタカラヅカの世界を楽しんでほしい」と話している。
同展は6月12日まで。一般1000円。問い合わせは、同美術館(078・858・0050)へ。
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